インフルエンザウイルスが鼻や口から入り、気道(肺に通じる空気の通路)に

感染する病気です。ヒトで問題となるインフルエンザウイルスには、

『 A型 』 と、『 B型 』 があります。

A型インフルエンザには『 季節性 』と『 新型 』のインフルエンザがあります。

季節性のインフルエンザは、従来から冬を中心に流行していたものです。

スペインかぜ (A型H1N1)、

アジアかぜ (A型 H2N2)、

香港かぜ (A型 H3N2)

などのタイプがあり、毎年少しずつ型を変えながら流行します。

一方、新型のインフルエンザは、

従来ブタでのみ発症していたインフルエンザウィルスが、

@ ヒトに感染し、

A ヒトの体内で増えることができるように変化し、

B ヒトからヒトへ容易に感染できるようになった

ウィルス(A型 H1N1)で起こる病気です。

新型のインフルエンザに対して、ヒトは免疫がないため、

容易に感染し大流行を引き起こします。

38℃を超える急な発熱、体がだるくなる、関節や筋肉が痛くなるといった

全身の症状が表れます。カゼと違い症状は強烈です。

また鼻水、セキやのどの痛みなどの症状もあります。

季節性と新型インフルエンザでは発病症状に大差はありません。

インフルエンザウイルスが「のど」に存在することがわかれば、

インフルエンザと診断できます。最近ではのどの液体を一部取り、

インフルエンザウイルスが存在するかを判定する検査があります。

これは10分くらいで診断できます。

インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬 『抗インフルエンザウイルス薬』を

服用することが治療の基本になります。

現在のところ『抗インフルエンザウイルス薬』は

新型インフルエンザに対しても効果があります。

高熱については解熱剤を使用します。

ただし小児では使用する解熱剤には制限があります。

解熱剤の使用については、必ず医師に相談して下さい。

10歳代以下の小児では、『抗インフルエンザウイルス薬』の服用に関係なく、

大声を出したり、

意味もなく歩き回ったりする

などの異常行動が出る場合があります。

病初期の高熱時に症状が出ることが多いので、

発症してから2日間は、

保護者の方はなるべく子供から目を離さないようにして下さい。

高熱や体のだるさなどの全身症状が強いため、体を安静にします。

また体の水分が極端に不足します。

とくに小児では脱水になりやすいため、十分に水分を補いましょう。

新型インフルエンザの場合でも、

大部分の患者は、季節性インフルエンザと同様に軽症で治ります。

ただ、新型インフルエンザは、季節性インフルエンザと比べて、

肺や気管など呼吸器系への感染力が強いと考えられています。

ぜんそくなど呼吸器系の疾患や、

糖尿病など抵抗力が低下する病気を持っている方は、

重症化しやすいとされています。

また小児では特に持病がないのに重症化する例が報告されています。

『抗インフルエンザウイルス薬』を服用していても、症状が悪化する場合は、

急いで病院を受診するようにしましょう。

インフルエンザにかかった後も次のような合併症があります。

当てはまる症状があれば、医療機関を受診することをお勧めします。

@ 急性中耳炎

・耳が痛い

・耳だれがでた

A 気管支炎

・セキが続いて止まらない

・タンがからむ

B 肺炎

・セキがでて息苦しい

・熱が続く

C 脳炎

・むかつき

・もどす

・意識がもうろうとしている

D 心筋炎

・胸が痛い

・どきどきする

・体がむくむ

 

◆飛沫感染 

感染した人の咳や、くしゃみなどから放出されたインフルエンザウイルスが、

空気中に飛沫し、このウイルスを健康な人が吸入することで感染します。

咳、くしゃみなどの症状がある人は、

ウイルスを飛沫させないように、マスクを着用しましょう。

 

◆接触感染

感染したインフルエンザウイルスが、

@ 机やドアノブ、スイッチなどに付着し、

A その付着したウイルスに健康な人の手が触れ、

B その手で鼻や口に再び触れることによって

C 粘膜を通じてウイルスが体の中に入り感染する場合があります。

外出からの帰宅時や食事前には、手を十分に洗うようにしましょう。

 

新型インフルエンザについては、

大部分の人が新型インフルエンザウイルスに対して

抵抗力(免疫)を持たないため感染しやすくなっています。

新型インフルエンザ予防接種は、

新型インフルエンザに対する体の免疫を高め、

新型インフルエンザ感染を予防、軽快し、重症化を防ぐことが期待されます。

 

インフルエンザ情報を発信しているホームページがありますので

参考にしてください。

『国立感染症研究所』 のページ

http://www.nih.go.jp/niid/index.html

厚生労働省ホームページ 新型インフルエンザ対策関連情報

 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/
『日本医師会インフルエンザ総合対策』 のページ
http://www.med.or.jp/influenza/
なかにし耳鼻咽喉科
日本耳鼻咽喉科学会認定  耳鼻咽喉科専門医  院長  中西豊
滋賀県野洲市小篠原 1033-1 (アルプラザ野洲店前)  TEL 077-586-3341
Copyright 2004 NAKANISHIZIBIKA. All rights reserved.